箱根ホテル 創業100周年

1923年（大正12年）6月15日、箱根ホテルが創業されました。
富士屋ホテルの3代目社長山口正造は野村洋三氏所有の「はふや」を買収し、箱根ホテル株式会社を設立。基礎コンクリート、木造4階建和洋両様の客室並びに大食堂を新たに建築し、同時に旧館の改築にも着手しました。  

開館から僅か2ヶ月半後の1923年（大正12年）9月1日、箱根ホテルは関東大震災により建物全部が壊滅し、大損害を受けました。
山口正造は富士屋ホテルの営業を再開させた後、1926年（大正15年）に、少数の客室と大食堂を完成させました 。 

1930年（昭和5年）の豆相地震により、箱根ホテルは再び全壊の被害を受けましたが、翌年5月には3度目の本館新築を実施し、1934年（昭和9年）4月には別館ならびに浴室を新築しました。  

1937年（昭和12年）7月、盧溝橋事件をきっかけに支那事変が勃発。その後の太平洋戦争に伴い疎開学童を受け入れ、一般営業を停止しました。終戦後に疎開児童が引き揚げた後は、全館をドイツ海軍に貸与することとなりました。ドイツ海軍の引き上げに伴い一般営業を再開したのは、1947年（昭和22年）3月31日のことです。  

外国人客を中心とした観光客の増加により、客室の増築が必要となりました。
1951年（昭和26年）5月28日、全24室から芦ノ湖を望め、図書館、屋上展望台を有する、白亜のホテル別館が完成しました。 

1992年（平成4年）7月、芦ノ湖畔に佇むリゾート、富士屋ホテルレイクビューアネックス（別館）として生まれ変わりました。
館内には以前の建物で使用されていた照明なども使われ、モダンな雰囲気とともにクラシカルな趣も感じることが出来ます。  

2022年（令和4年）4月27日、約5カ月間の改装期間を経て、リニューアルオープン。
開業以来お客様からいただいたさまざまな声をもとに、外壁の改修補強、設備更新、一部客室の改装を実施しました。

箱根ホテル創業100周年。
100年前と変わらず、美しい時間を楽しむ湖畔のリゾート空間として、100年分の感謝を込めて、次の100年へ。